LUDWIG REITER
2026.9.20
LUDWIG REITER

久方ぶりな靴ネタ。
アメリカ、イギリス、イタリア、フランスと
ヴィンテージ含めて新品も我ながらそれなりに足を通してきたつもり。
たまには少し遊びを。
LUDWIG REITERの”Kammerjäger(カンマーイェーガー)”をウィーンの一足をご紹介したい。
1885年、創業はオーストリア・ウィーン。当時は将校や警察官向けに軍靴を造っていた工房で、1900年代初頭にはグッドイヤーウェルテッド製法をドイツ圏のシューメーカーとしてはいち早く導入していたことでも有名なブランド。
92年にはウィーンのスニーカー専業メーカー、Katzmantel社を傘下に迎え入れ、
そのKatzmantel製のスニーカーは、のちにヘルムート・ラングのランウェイに採用され、世界的な脚光を浴びたのが懐かしい。

そんなブランドの中でも
一際目に着いたのは”Kammerjäger”。
“Kammer(カンマー)”=部屋、宮廷。
“Jäger(イェーガー)”=狩人。
「宮廷の狩人」、貴族や王侯の専属ハンター、狩猟管理人として仕えた者を意味する古語。
ベースになっているのはクラシックなマウンテンブーツだが、シャープなアッパーから深みのあるマテリアルは、正に名に相応しい作りをしている。


つま先から甲にかけては、しっとりとした油分を含んだダークブラウンのカーフレザー。
履き口と羽根部分には、同濃色のスエードを当て、
境界に走る等間隔のダブルステッチが、二種の革を正確に接合し品と剛を共に感じられる。
LUDWIG REITERが得意とする「一枚革で踵まで巻き、踵で縫製を閉じる」という伝統的なマウンテンブーツの構法を、その素材配分で読み解ける。

グリーンの paracord は
その鈍い銀色の金属と鮮やかなコントラストを生み、
遊びの効いたアクセントだ。

履き口には厚手のスエードパッドが内蔵され、
ベージュのナチュラルレザーライニングを導入。
マウンテンブーツの強面な表情とは別に、裏の顔はなんとも柔らかいフィット感。


底付けはL字に走る太い二重のステッチが、
アッパーとウェルトを強固に縫い止めてる。
同時に水分やホコリの侵入を防ぐストームウェルテッド製法 を採用。

アウトソールは軽量コマンドソール。
深めのラグが刻まれた肉厚のラバーソールだが、見た目の武骨さに対して驚くほど軽い履き心地。
スタイリングはイメージしやすいであろう、
Kammerjägerの名の通り品と剛を持ち合わせたバランスが一足に詰まっている。
ドレス寄りのスタイルの外しに、カジュアルなスタイルには品を作れる
正に型にハマらない。
遊びを作れる一足を是非。
LUDWIG REITER “Kammerjäger”
SIZE: 7 / 7H / 8 / 8H
COLOR: DARK BROWN
PRICE: ¥148,500 (税込)

