服の小噺 vol.4
2021.2.24
先日、2月21日(日)は2月とは思えない程暖かかったですね。(むしろ暑いくらい)
この日は渋谷店ではなく、有楽町阪急のイベントに参加していたのですが、偶然、先日clothier別注G8をご購入されたお客様がご着用してご来場くださいました。
「丁度良い天候で早く着たくて(笑)」と。
嬉しいです。
嬉しい限りです!
本当に春の陽気でしたので、ブッシュポプリンの素材は快適だったことでしょう。
今回はそのブッシュポプリンの素材について、ほんの少しお話したいと思います。
G8生地の拡大写真
生地と言うのは本当に様々ありまして、一言でポプリンといっても語り尽くせない程ですので、あくまでも簡単にお話したいと思います。
生地は格子状に糸を組み合わせて織るのですが、ポプリンは経糸(縦)→「生地を形成する糸」と緯糸(横)→「生地の風合いを出す糸」の経糸を緯糸の2倍の密度もしくは、緯糸よりも太くした糸を平織したモノになります。(ちょっと解り辛いかもですね。)
要は経糸がタフな構造なので生地が丈夫な訳なのです。
また、緯糸の方向に畝が出来、独特な風合いになります。
高密度に織られている為、天然の撥水性(化繊には適わないです)があり、涼しくて、軽量な素材となっています。(使用する糸の素材によって、特徴は異なります)
19世紀頃には家具の外張りなどにも使用され、その丈夫さから軍の戦闘服に使われる様になりました。
G8にブッシュポプリンを使用する事はある意味必然的な発想だった様に思えますね。
むしろ何で無かったんだろう…..。
その辺は季節や戦闘地域、タイミング等など、様々な要因があったんだと思いますが、諸々踏まえまして、「G8はレザーじゃなきゃ!」と言う既成概念は無くても良いのでは?と思う次第です。(レザーも良いんですけどね!でもですね、今製作するとなると、とんでもなく高いお値段になりますし、レプリカの域を出ないですし、でしたら、今まで無かった、ブッシュポプリン製のG8は面白いかな?的な訳でした。)
若干、最後は口数が多くて済みません(笑)
次回はG8の構造についてもう少しだけお話させてください。
寒暖差が激しい季節ですが、皆様、くれぐれもお身体ご自愛くださいます様、心よりお祈り申し上げます。
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TEXT by AI.